学園祭のパンフレットのデジタル化

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デジタルパンフレットの背景

2023年の群馬大学荒牧際では、例年の紙パンフレット配布に加え、デジタル版のパンフレットを制作・公開した。これまで数千部単位で印刷・配布していた紙パンフレットは、物理的制約から「当日配る」ことを前提としており、事前の閲覧や急な部数不足には対応しにくいという課題があった。

一方で、最近では来場者がイベント前に情報を調べる機会も増えており、開催前からタイムテーブルや会場マップを確認できる形での情報提供が求められていた。加えて、印刷物の部数を必要最小限に抑えることによって、資源と費用の両面での負担も軽減できるという見込みがあった。

EPUB形式の選定とWeb公開までの道のり

デジタルパンフレットを作るにあたって、最も手軽な方法としてはIndesignからPDFで書き出し、Googleドライブにアップロードして共有リンクを貼るといった手法が考えられた。しかし、この方法ではスマートフォンでの閲覧性が悪く、またダウンロード可能な状態になってしまう他、修正をした時の更新が難しいという課題があった。

そこで選定したのが「EPUB形式」である。これは電子書籍で広く用いられているフォーマットで、閲覧環境に応じた表示最適化や、ハイパーリンクによる動的なナビゲーションが可能となる。

EPUBファイルを公開するWebリーダーとしては、フリーで使える「Bibi」を採用した。Bibiはシンプルでありながらレスポンシブに対応しており、スマートフォンでも読みやすいUIを提供できる。公開用サーバーとしては、ロリポップのやや高速なプランを1ヶ月だけ契約し、そこにEPUBファイルとBibiの本体を配置した。今年からaramakisai.comというドメインを契約し、以下のURLからパンフレットにアクセスできるようにした。

https://aramakisai.com/pamphlet/bibi/?book=Aramakisai-Digital_Pamphlet_2023.epub

EPUB制作で付加できたリンク機能

デジタル版のパンフレットでは、UXの向上を図るため、ハイパーリンクを活用した。

目次ページからそれぞれのページにアクセスできる他、会場マップやタイムテーブルはスクリーンショットを撮って使われることを想定して、あらかじめ「写真として保存」をするボタンを設置した。

公開後のアクセス数と今後の活用

デジタルパンフレットは、SNSを通じてリンクを公開した。数週間前から当日にかけて、アクセスしたユーザー数は7,000を超えた。

デジタルパンフレットは2024年荒牧祭でも導入し、印刷部数を減少させてコストを抑えることに貢献した。

2025年の荒牧祭ではWordPressを使ったWebをメインで運用するが、パンフレットの電子版として引き続きデジタルパンフレットサイトを活用しようと考えている。

公開したパンフレット(埋め込み)

2023

第70回 荒牧祭 デジタルパンフレット

2024

第71回 荒牧祭 デジタルパンフレット

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