音楽専攻演奏会の記録撮影

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撮影の目的と機材構成

群馬大学共同教育学部音楽専攻による春の定期演奏会の記録撮影を依頼された。映像と写真の両方をワンオペ体制で収録した。

当日は高温環境下での長時間撮影が想定されていたため、主要カメラの熱暴走対策として全視点にバックアップを配置し、録画が止まっても別視点でカバーできるようにした。機材構成は以下のとおり。

  • LUMIX S9(ステージ全体, メイン)
  • Nikon D500(演者アップ, サブ)
  • GoPro HERO10(広角, バックアップ)
  • Insta360 GO3s(ステージ袖)
  • SONY α7C(手持ち・スチル兼用)

すべてのカメラは4K30fpsで撮影したが、LUMIX S9とD500は予想通り発熱で何度か停止した。一方、GoPro HERO10は高温下でも一度も落ちることなく、記録用カメラとして非常に安定していたのが印象的であった。

音声収録と編集処理

音声収録には、今回新たに導入したZOOM M4 MicTrackを使用した。32bit float録音に対応しており、大きな音から小さな音まで自動でクリップせず収録できる。従来のレコーダーでは、その時々に合わせてゲインを調整するか、最初から最大音量を想定してゲインを下げておく必要がある。しかし32bit floatでは繊細な独唱から和太鼓の演奏まで同じ設定で収録することができ、こうした演奏会のように録り直しが効かない一発勝負のワンオペの場面では、非常に心強い仕様である。

録音後の編集では、ノイズリダクションに加え、コンプレッサーを3段階にかけて音圧をできる限り増加させた。これは、ただ記録として残すのではなく、視聴者がスマートフォンや市販イヤホンで聴くことを想定し、演奏の繊細さと迫力を両立するためである。

映像の納品

撮影データは動画、写真、音声を合わせて600GBを超えた。プロキシデータを使って編集し、書き出しを行った。

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