Solidcomからの音声出力によってできること
Hollyland Solidcomは一部のモデルで、インカム本体のType-C端子から音声を出力できます。これによって、Solidcomに有線イヤホンを接続して運用できるようになります。
インカムは基本的に耳に装着し続ける機材なので、長時間の現場では、耳の痛みや蒸れが気になってくることがあります。そこで本体は首から下げ、耳は自分の好きなイヤホンに任せる、という使い方ができるのがこの機能の良いところです。

見た目としても、首にインカムを下げたまま動けるので、テレビ局のADのような雰囲気になります。実用性もありますし、単純に「それっぽさ」が出るのも楽しいポイントです。
対応するType-C to 3.5mmアダプターの種類
ただし、Type-C to 3.5mmアダプターなら何でも対応するわけではありません。
公式では純正アダプター(HL-CB03)が必要とされています。一方で、実際には純正以外でも動作する例があるようで、相性次第ではサードパーティー製でも運用できる可能性があります。ここが少し分かりづらいので、Type-Cアダプターの種類を整理しておきます。

Type-C to 3.5mmアダプターは大きく2種類あります。
1つはDAC搭載タイプです。アダプター側にデジタル→アナログ変換回路が入っていて、Type-Cから出てくるデジタル音声を、3.5mmイヤホンで使えるアナログに変換します。
もう1つはDAC非搭載タイプです。こちらは変換回路を持たず、Type-C側に最初からアナログ音声が出ていることを前提に、配線の形状を変換するだけのアダプターになります。
最近のスマホ、とくにiPhone系は「アダプター側にDACが必要」な設計が一般的なので、市場でよく見かけるType-CアダプターはDAC搭載タイプが多い印象です。逆に、DAC非搭載(アナログ)タイプは選択肢が減っていて、探しにくくなっています。
今回使えたアダプター
今回は、DAC搭載とDAC非搭載をそれぞれ試してみました。
まずDAC搭載タイプは、かなり身近に入手できます。ダイソーでも330円で購入でき、今回手元にあったのは給電対応で550円のタイプでした。Type-Cイヤホン変換として流通している主流のジャンルです。
次にDAC非搭載タイプですが、こちらは想像以上に見つかりませんでした。探した結果、Amazonでエレコムの製品が見つかりました。
この製品は「DAC非搭載」「iPhoneなどは非対応」と明記されています。つまり、アダプターの中で変換しているのではなく、Type-C側からアナログ音声が出る機器向けの製品です。
このアダプター経由でSolidcomにイヤホンを接続してみると、問題なく音声が出ました。
さらに、このとき本体のヘッドホン部分からは音が出なくなりました。挙動としては、出力先がイヤホン側に切り替わっているように見えます。意図した運用に近い動作でした。
加えて、自分の喋っている声もイヤホンに返ってきました。カナル型イヤホンは遮音性が高いぶん、自分の声が聞こえにくくなり、話しづらさが出ることがあります。しかし今回は、いわゆるダイレクトモニターに近い感覚で声が返ってくるため、喋りやすさが保たれます。仕様なのか、音が漏れ出しているのかわかりませんが、話しやすくて好都合です(これが意図的な設計なら、本当に使いやすさのことが考えられていてすごい)。
ちなみに本体の音量ボタンでは、自分の声の返し音量は変わらず一定です。相手の声だけ音量が変化します。
まとめ
サードパーティー製のType-C to 3.5mmアダプターでも、DAC非搭載(アナログ)タイプであれば、Solidcomに流用できる可能性が高いことが分かりました。
公式の純正アダプターは、純正品としては極端に高価というわけではありません。ただ、タイミングによっては売り切れていることもあるため、他のアダプターでも使えるということがわかっていると安心です。
「首掛けで運用したい」「イヤホンを自分の好みにしたい」という目的がある場合は、DAC非搭載タイプのアダプターを1つ持っておくと、Solidcomの使い勝手が良くなると思います。






コメントを残す